パスタメニューをやらないほうがいい理由と解決策。


~ パスタメニューやるの賛成しかねますが、どうしてもやりたいというなら邪道な技あります。 ~

*あくまで個人店レベルの話です。



こんにちは。はじめまして「アラフォーのカレー屋店主」こと遠藤と申します。

ワタクシ、26歳のときに今のお店をひとりで開業しまして、おかげさまで2019年3月で17周年を迎えることができました。


44歳のおっさんではありますが、決してあやしいモノじゃございませんので、どうぞ、よろしくお願いします。


私の店は埼玉県戸田市にありまして、名を「ダンデライオン」と申します。私の師匠のお店が「たんぽぽ」だったもので、同じ名前をいただきました。


カレー屋(自称)といってますが、パスタやグラタンなどもありカレーの専門店ではありませんが、店主自慢の逸品は「自家製インド風カレー」&「焼キーマカレー」ですので、どうぞお見知りおきを!



ここでは、パスタメニューについて実際の私の経験談をまじえてお話していけたらと思いますので、どうぞ、よろしくお願いします。


これからカフェなど開業してみたい方などいらっしゃいましたら、参考にしていただきたいなと思います。


提供側からいうとデメリットだけ

現在、ワタクシ、「アラフォーのカレー屋店主」と言いながら、開業したときは「アラサーのパスタ屋店主」でした。


当時、いろんなスキルもなく、ただソースを仕込んでひたすらパスタを茹で、フライパンであえ、皿に盛るという作業を繰り返し、細々とお店を続けてきました。


そのちょっとした苦労話はコチラで詳しく

■ 「アラフォーのカレー屋店主は、アラサーのパスタ屋店主だった。」



上のページでも書きましたが、パスタ料理ってお店側からするとデメリットしかないと私は思ってます。

私の場合は乾麺を使ってますが、麺は粉モノだから原価が安いといっても、モノによりますが米とそんなに変わらないと思いますし。


ざっとデメリットをあげると


・種類によるが、基本茹で時間が長い

・鍋であえてから皿にきれいに盛り付ける工程が、他の料理より手間がかかる

・上の2つ要素があるため、調理時間も必然的にかかる

・ゆで麺機とガス台の併用は、キッチン内が暑すぎる

・ゆで麺機を使う時点で水道、ガスなどの光熱費は他のものを扱うより圧倒的にかかる

・茹で時間という絶対的なものに縛られ、作業効率が悪い



私が続けてきて思うことはこのような感じになります。


デメリットについては上の「アラフォーのカレー屋・・・」のリンクから見ていただくとわかると思います。



今の改善された私のやり方だと1人前だけをつくるのは楽なんですが、そんな都合のいい注文だけではないので、やはり他の料理との兼ね合いですと”茹で時間の縛り”があり効率よく作業するのが大変です。


ひとりでやっている時点で何をやっても大変なのですが、だから余計に効率よく作業をしていかなければならないんです。



今は、1人前を作るのが楽だと言いましたが、以前のゆで麺機を使用していた頃は



” なんでたった1人前を茹でるのに、このお湯の量とこの火力を使わなきゃならないんだ。

なんて非効率極まりないやり方なんだ ”


といつも思っていました。


ゆで麺機も大きさはマチマチですが、小さいもので20リットル弱、通常のものだとそれの3倍、4倍の量の水が必要になります。



開店前にその水を沸騰させておかなければなりません。


何分かかることか、そして毎日のガス代はいくらになるのか。


夏場などは、なんで自分からキッチンをサウナみたいにするようなマネをしてるんだとよく思っていました。



そもそも料理屋の調理場は暑いもので快適さを求めてはいけないのですが、それにしても体を酷使しすぎるものだと疑問に思いながらも、やめるわけにはいかず続けていました。


昔からの常連さんも、現在も(*2109)いらっしゃるので、パスタメニュー自体をなくすことができなかったわけです。


なるべく注文させないことにシフト

開業当初は、パスタ1本でやってましたが、グラタンやドリアなど違うメニューを増やしていき、パスタの写真はのせるのをやめ、徐々にパスタに注文が集中しないようシフトチェンジを図っていきました。


そして、開業して7、8年目にカレーのメニューの充実化を図り、看板メニューを「自家製インド風カレー」に切り替えたことが功を奏しました。




昔から私のお店を知ってるお客様はパスタを注文しますが、新規のお客はカレーなどのご飯ものを頼むようになり、完全にパスタの注文が散らばり始めたのです。



このバランスになって、初めて今の楽なやり方が確立できるようになりました。


要は、パスタの注文を極力、重ならないような状況にすることが大前提です。


どうしても個人店でパスタメニューを取り入れたい方は、まずこの体制作りをオススメします。


邪道と言われてもかまわない。


パスタの注文を減少、または分散させることに成功した私がゆで麺機を使うのをやめ、どのようにパスタを作るようになったかというと、だいたいおわかりだと思います。


鍋で1人前あるいは2人前づつ茹ではじめました。




がしかし、やったことある方ならおわかりだと思うのですが、最初、パスタが全部お湯につかりませんよね。


下の方がやわらかくなってから押し込んでなんとか全部入れるって感じになります。しかも、入ってからもかき混ぜたりしないとバラバラになりにくく、けっこう面倒です。


これって、だいたいの鍋の直径だ24、5cmに対して乾麺のパスタは26cmと長いため横に寝かせていれることができないのが原因で、それにより面倒さに輪がかかります。


フライパンならぎりぎり入るんですが、かき混ぜるとお湯がこぼれたりとイマイチ実用にかけます。


そこで、とっておきのアイテムがあるんです。


パスタメニューを取り入れたい方へ、解決策その1になります。


それは・・・




これなんです!


「ル・クルーゼ」の鍋です。正確には、私の使用しているものは黄色のものです。


上の写真の赤のものは、ちょっと小さいかもしれません。私のものは、長いほうの直径が28,9cmあり乾麺を横にしても楽に入れることができます。


かき混ぜるのも楽です。


しかも、この鍋を使うことで様々な利点が生まれるのです。



【その1】

乾麺を横にして入れられることにより、通常の鍋よりも茹でるお湯の量がはるかに少なくて済みます。


10cm程度あれば1人前は充分です。

水道代はかなりの節約です。


*邪道というのはこれのことで、本来はたっぷりのお湯で茹でるのがよいとされていますが、私はやめました。



【その2】

お湯が少なくて済むということは、再び沸騰させるのに時間がかからないのでさらなる光熱費の節約になる。



【その3】

ル・クルーゼの鍋はホーローの圧力鍋で米も炊けます。よって、保温性も抜群でお湯が冷めにくく温まりやすいのです。

さらにさらに光熱費はかからなくなります。



【その4】

これはかなりの利点で、ル・クルーゼの鍋は" IH "対応の鍋ということです。


ガス台で火を使わず、IHヒーターでパスタを茹でることができます。


ガス代と電気代はどちらがかかるのかという問題ですが、私の場合、それほど大差は感じられませんでした。


それ以上に効果が絶大なのは、火を使わないことで放射熱がいっさいないということです。


キッチン内が暑くならないんです!

(*ホントはガス台もIH機器に変えることができれば、さらに暑くはならないのですが設備費がけっこうかかるので・・)



鍋を1つ変えるだけで、私の店の光熱費は毎月変動はあるものの5000円~10000円の経費削減&体の負担の軽減になりました。


まとめ


まず、前提として私はパスタメニューを取り入れることは全くオススメしません。


しかし、そうもいかないという方は・・・


IHヒーター&ル・クルーゼ鍋(28cm相当のモノ)のセットを1台あるいは2台用意して、ランニングコストをできるだけ下げ、そして調理場をなるべく暑くしないことを意識して、自営業ライフを楽しんでください! 


以上です!




PS  

これから小さなカフェや個人で飲食店など開業したいと考えている方、こんなお店で過ごしているアラフォー店主に聞いてみたいことありましたら、なんなりとお聞きください。感想などもありましたらありがたいです。


経営のコンサルタントでもなんでもないですが、コツコツと17年間続けてきた経験談としてなにかお伝えできれば光栄と思います。


それでは、失礼します。



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